恐竜
Photograph by Wikipedia

隕石の衝突によって生態系が激変したことにより絶滅したとと言われている恐竜。しかし、運が良ければ生き残れていたかもしれなかったという仮説もあるようだ。


隕石の落ちたタイミングが悪かった
新しい研究によると、6,600万年前に地球に衝突した巨大隕石は恐竜たちにとってとてもバッドタイミングだった。それによって彼らは絶滅したわけであるが、隕石がもっと“都合の良い”時に落ちてくれていれば彼らは生き延びることが出来ていたかもしれないのである。現在のメキシコに落ちたその隕石は、恐竜が絶滅した原因としてほぼ確定的であるが、ある古生物学者は新聞社ガーディアンにこう説明する。「多様性が失われ恐竜の生態系が弱まっていた時期に、運悪く隕石が落ちてきただけのことなのです。隕石がもう数百年後に、もしくはもう数百年前に落ちていれば、恐竜が絶滅してしまうことは無かったでしょう。」隕石衝突の時期は、トリケラトプスなどの大型の草食恐竜の生物多様性が減少しており、食料にありつけて食物連鎖を上り詰めることが出来る恐竜の種はごくわずかであった。

隕石衝突から生き延びていたとしても、支配が続いたかどうかは分からない
もし隕石が違うタイミングで落ちていれば、世界は未だに恐竜によって支配されていたかも知れず、彼らは人間並みの知能を得てさえいたかもしれない、と古生物学者はBBCで語った。「何が起こるのか分からないのが進化というものです。恐竜が知能を高めていたかもしれないというのは、あってもおかしく無かったことです。」と彼は言う。しかし別の専門家は、他の動物が高い知能を身につけて道具を作るようになっていれば、恐竜はすぐに“トースト”されていただろうと予測する。

via: Newser