森林

木や植物が呼吸することによって二酸化炭素を吸い込み酸素を吐き出していることは多くの人が知っているが、新しい研究で、木は我々に酸素を提供してくれるだけではなく空気の汚染をろ過してきれいにしているということが分かった。

木によって年間850人が救われている
木は空気中の毒や微粒子を除去することによって、他の生物の生命を救っていることが分かった。US・フォレスト・サービスが行った研究では、木の空気清浄作用によって一年に850人の人間の命が救われ、67万件の呼吸不全が防がれているとのことだ。この研究は先週Environmental Pollution誌によって発表されたものである。

調査詳細
研究では、木が四つの主な汚染物質をフィルタリングする能力を測定した。汚染物質として測定に使われたのは二酸化窒素、オゾン、二酸化硫黄、そしてPM2.5以下の粒子状物質である。この調査によって、木の面積が大きくなるほど汚染除去量も多くなることが分かった。コンピュータによるシミュレーションでは、2010年にアメリカ本土で木によって除去された汚染物質の量は1740万トンに上ると推測されている。

大気汚染が我々に与える影響
空気の汚染は、我々の心臓、肺、血管、神経系に大きな影響を与えると言われている。WHOによると、毎年700万人近くの人が大気汚染が原因で死亡しているとのことだ。

都会での木の役割は大きい

フォレスト・サービスのマイケル・T・レインさんはこう語る。「80%以上のアメリカ人は都会に住んでおり、いかに都会において木々が人々にとって重要であるかを強調する研究となりました。」最も汚染除去が多くされていたのは都会の中の木が多くある場所であった。このことは、人口密度の多い場所に住む人々にとって大きな手助けとなっているであろう。

[source: USDA, UPI, dumb-out]