Hylarana centropeninsulari

鮮やかなオレンジのストライプと、黄色い斑点が特徴のこの二匹のカエル。Aが今回発見されたカエル、Bが10年前に発見されたいたカエルです。とてもよく似ているので同種のようにも見えますが、実はそれぞれ異なる種であり、今回発見されたカエルは新種であることが判明したのです。(Photograph by The University of Kansas)

ハイララナ・セントロペニンシュラリス

マレーシアの爬虫両棲類学者、ジュリアナ・セナウィさんがマレー半島の沼地で珍しい模様のカエルを発見しました。珍しい模様ではあるものの、10年前これと似たカエルがインドネシアのシベルト島で発見されていました。それは、Hylarana siberu(ハイララナ・シベル)もしくはシベルト・アイランド・フロッグと呼ばれてるカエルです。

しかしながら、今回発見された場所はシベルト島ではなくマレー半島であったため、セナウィさんは同じ爬虫両棲類学者としての知り合いであるカンザス大学のチャン・キン・オンさんにこの発見を知らせました。

発見を知らされたオンさんは、セナウィさんがマレー半島で発見したカエルはシベルト島のカエルとは異なる種であることを強く疑いました。そしてカンザス大学の研究により、今回マレー半島で発見されたカエルと今まで知られていたシベルト島のカエルは、それぞれ遺伝子的に異なる別々の種であることが判明したのです。

このカエルは、発見された場所Peninsular Malaysia(ペニンシュラー・マレーシア、マレーシア半島)にちなんで、Hylarana centropeninsularis(ハイララナ・セントロペニンシュラリス)と名付けられました。