Caiuajara dobruskii

ブラジルで新種の爬虫類の化石が発掘されました。この新種は頭から翼が生えていて、飛ぶことが出来たそうです。科学誌 PLOS ONE で8月13日に発表されました。 (Photo by Maurilio Oliveira/Museu Nacional-UFR)

生態

化石はブラジルの古生物学チームによって発掘・研究されました。Caiuajara dobruskii (カユアヤラ・ドブルスキー) と名付けられたこの新種は、「翼竜」と呼ばれる翼を持った爬虫類のグループに属し、8000万年前の白亜紀に生きていました。

頭のてっぺんに蝶の羽のような奇妙な骨状のとさかが生えているのが大きな特徴です。成長度による頭蓋骨の変化は少ないものの、翼幅は若年期で2.1フィート (約0.65メートル)、成体では7.71フィート (約2.35メートル) にも及ぶそうです。かなり早熟な種であり、生まれてから早い段階で飛ぶことが出来たと見られています。食べ物はフルーツを食べていたそうです。

少なくとも47の個体が、ブラジル南部のたった215平方フィート (約20平方メートル) の範囲で固まって発見されたため、とても社会的な動物であったと見られています。

また、このことから発掘現場はかつて巨大な砂漠の中の多くの水を有したオアシスであり、他にも多くの種が集まっていたという可能性を示唆しているとのことです。

Caiuajara dobruskii の群体は、湖の周りで長くに渡って生活しており、干ばつか砂嵐によって死に絶えたと見られています。移住の過程で立ち寄ったということも考えられますが、その可能性は低いとのことです。


via UPI, LiveScience