ランセットフィッシュ

長い牙と巨大な背ビレが特徴的な魚「ランセットフィッシュ」をご紹介します。(Photo by NOAA via LiveScience)

生態と形態

Lancetfish(ランセットフィッシュ)は長い牙と背ビレが特徴の外洋に生息する捕食魚です。その長く伸びたノコギリ状の背ビレから、handsaw fish(手ノコギリ魚)とも呼ばれています。主に深海に生息しており人目につくことが少なく、比較的珍しい魚なのでその生態は少ししか知られていません。

現在、ランセットフィッシュにはロングノーズ(長い鼻)とショートノーズ(短い鼻)の二種類がいることが分かっています。ロングノーズの学名は Alepisaurus ferox(エイリピソーラス・フェロックス)、ショートノーズの学名は Alepisaurus brevirostris(エイリピソーラス・ブレヴィロストリス)。ロングノーズはより長くて鋭い鼻を持っていること以外、二種を区別するための違いは少ししかありません。ロングノーズは1833年に初めて発見されましたが、ショートノーズは割と近年である1960年に初めて発見されました。(冒頭の写真はロングノーズ)

夜行性であり、主に小魚や甲殻類やイカなどを食べますが、時折自分と同じ種も食べることが知られています。一方で、ランセットフィッシュはアザラシやサメ・マグロなどの他の大型魚に捕食されます。体長は約2mほどまで成長すると見られています。

ランセットフィッシュ
ロングノーズ・ランセットフィッシュ / エイリピソーラス・フェロックス
(Photo by Allen Shimada, NOAA NMFS OST)

幼魚のころは雌雄同体であることが分かっていますが、成魚でもそうなのかどうかは分かっていません。

この魚は鱗を持っていません。学名である Alepisaurus(エイリピソーラス)は、ギリシャ語で「鱗のないトカゲ」を意味しています。

水分の多い筋肉を持っていることから、獲物を追いかけるような素早い動きや長距離の泳ぎは不得意であると見られており、待ち伏せによって捕食していると考えられています。

熱帯や亜熱帯地域を中心に世界中の海に幅広く生息していますが、グリーンランドやアイスランドといった北部まで旅することも知られています。

食用にはできるものの、筋肉に水分が多く含まれているのであまり味は良くないそうです。

参考文献:TechTimes, LiveScience, wiseGEEK