今年8月31日、エナジードリンクによって心臓に問題が生じる可能性があるということがEuropean Society of Cardiologyの学会で発表されました。

フランス、ニース・ソフィア・アンティポリス大学のMilou-Daniel Drici教授は、エクササイズ中などに次々とエナジードリンクを消費していくような状況下では狭心症や不整脈が起こる恐れがあり、最悪の場合には突然死する場合もあると語りました。

聴診器

Drici教授によると、エナジードリンクの96%にはカフェインが含まれています。カフェインには心臓の細胞からカルシウムを放出させる作用があり、それによって不整脈が生じる可能性だけでなく心臓が収縮したり酸素を使用したりする機能にも影響があり得るとのことです。

Drici教授たちは調査した事例の内60人に発生した頻脈・震え・不安感・頭痛といった症状を「カフェイン・シンドローム」と呼んでいます。そして稀ではあるもののエナジードリンクの摂取に関係したと思われる突然死・不整脈・心臓発作(心筋梗塞)といった事象が報告されることがあるそうです。2年間の間に機関に報告された257の事例の内、少なくとも8の突然死の事例が起こっています。

Drici教授は特に運動中や後のエナジードリンク摂取を懸念し、さらにダンスクラブなどでアルコールと混ぜて消費されることで気付かぬうちに大量のカフェイン摂取へと繋がってしまう可能性があると注意喚起しています。

彼は、心臓に問題を抱えている患者たちは医師に聴かれない限り自分からエナジードリンクの摂取を申告することはめったになく、医師たちは患者にその危険性を伝える必要が有ると結論付けしました。

参考文献:European Society of Cardiology