人工甘味料は日本を含めた多くの地域で広く一般的に使用されているものの、その是非については世界的に物議を醸しています。

この度、人工甘味料は腸内細菌に変化を起こし、それが血糖値の上昇に繋がるという研究結果が9月17日科学誌 Nature で発表されました。

アスパルテーム
再結晶化されたアスパルテーム
Photo by LHcheM

研究はイスラエルのチームによって行われました。まず研究者達は最初の実験においてサッカリン、アスパルテーム、スクラロースといった三つの人工甘味料を与えられたマウスが血糖値の上昇を示すことを発見しました。しかしながら、抗生物質を与えて消化管内の細菌を殺菌するとその悪影響は消えました。

次に400人に対して調査が行われました。その中で人工甘味料を多く摂っている人たちは他の人とは異なった腸内細菌を持っており、平均的には体重が重くグルコース耐性が低かったという結果が出ています。

最後に、研究者達は7人の被験者に一日あたりの最大許容量のサッカリンを一週間摂取してもらいました。毎日の摂取量はダイエットコーラ40缶分を甘くするために十分なほどの量です。実験の終盤、7人中4人の血糖値が上昇し、マウスの実験で見られたような腸内細菌の変化が現れていました。そして、そういった被験者らの変化を起こした腸内細菌を、腸内細菌を持っていないマウスに移植しました。するとそれらのマウスの血糖値も高くなったのです。

ちなみに、今回人においての研究で使われた人工甘味料であるサッカリンは、日本ではその使用量が制限されています。

(サッカリンは)現在、アメリカ合衆国や中華人民共和国などにおいては大量に使用されているが、日本においては安全性維持のため、食品衛生法により各食品への使用量が制限されており、外装にその旨と使用量が記載されている。

また、別の研究でダイエット炭酸飲料を毎日飲む人はメタボリックシンドロームと2型糖尿病のリスクが著しく高くなる可能性があるということが報告されています。(ソース

今回の研究結果を受けて、腸が糖分をどの様に感知するのかを研究しているキングス・カレッジ・ロンドンのクリストファー・コープ氏は、より多くの人のより現実的な量の人工甘味料摂取量に基づいた研究が必要であると語っています。

コープ氏が語っているように今回の研究結果はかなり極端な状況においてのものであり、更なる研究が必要であるという意見の科学者が多いようです。

参考文献:The Guardian